打越眠主主義人民共和国

”うちこし”と読みます

日記2023/07/04

なにもしていないのに疲れた午前中を過ごして、そのまま終わる一日だった。最近そういう日が多い。学生時代最後の2,3年間はそういう日ばかりだった。

最近は活動力のあるときとないときが二分されているような気がする。下船して洗濯掃除家事一通りをして、バイクでどこかに出かけ、夕食に簡単な料理をし、本をすこしだけ読んで寝る。そういう充実した一日がある一方で、今日みたいな日もある。

そういう無気力は一日一日のコンディションとして現れる一方で、数日にわたる周期のようなところもあり、大昔にそういう周期を把握しようと試みて日記にその日その日の感触を書き留めていた時期もあったが、やめてしまった。

たくさんのアイデアがある一方で忍耐力や集中力の欠如のためにそのほとんどが中絶している。忍耐力や集中力を高める代わりにアイデアの投下を増やすことで対応したのが学生時代の自分のスタイルだったのではないか。そういうやり方が通用しなくなってきているのが昨今の状況だと思う。

 

ところで今の仕事はいろいろあって平日休みの期間がある。

二隻ある船を祝休日だけ両方運行し、客の少ない平日は一隻だけ運行することで燃料費と人件費を浮かせる試みだ。平日運行する一隻は三週間おきに入れ替わるので、平日5日間が休みの週が三週続いて、その次の三週は普通に前と同じように働く。繁忙期はそういうサイクルとは無縁に二隻ともどしどし動かす。

燃料費がいくらかかってるのかは知らないが、自分個人としては手取りマイナス一万円ぐらいの影響がある。基本給が安い一方で、船を動かして得られる手当類が分厚い給与構造だ。それなりに痛い。月々の貯金額を減らして対応している。

とはいえ、三週間の間平日が休みになるというのはやはり尋常ではない。

 

いまや学生時代のように無尽蔵の時間を浪費していい時期ではない。だからこの機会になにか新しいことを始めたほうがいいんだろうと思っている。それについてはまたそのうち書く。

日記2023/07/03

海技士六級(航海)の試験を受けてきた。感触は悪くない。

もし合格していて、かつ海技免許講習(救助、消化、それとレーダー観測とかいうやつ)を受ければ海技士六級(航海)の免状が手に入る。この講習がまた曲者で、やたら受講料が高いし三日もかかるやつとかあるから、今の仕事をしているうちは六級取れないかも……?

六級を取ると「沿海区域を航行する船舶および丙区域内において従業する漁船で、総トン数200トン未満のもの」で船長ができるようになる。または同じ条件の500トン未満の船で一等航海士をやれる。もっともそういう小さい船だと航海士でも部員と同じ仕事しないといけないらしいが……。でも200トンぐらいの船で船長できるってなんかすごそうじゃない? その素朴な感覚を大事にしてやっていきたいよね。

 

199トン級の船というのはこういう感じ

内航.com 次世代型199GT

長崎造船 株式会社

小さいけどちゃんとした船だ~ すごーい……

でも六級自体は転職のときあんま頼りになんないらしい。もう一年部員をやって三級か四級を取るべきなんだろうか。まあそれはおいおい考えよう。

だからって今更2ちゃんねるには帰れないだろ?

7月2日にツイッターが終わった。終わったと言っていい。暗君が支配し人々は我先に逃げ出している。SNSで他人の投稿が見れなくなるのは致命的だ。イーロンにはもともと期待していなかったがもうだめだろ。

 

いつからツイッターを使っていたか。少なくとも高校生の頃にはアカウントを持っていて、最初期のフォロワーは同級生たちだった。

それ以前は2ちゃんねるのROM専で、ニュー速の変わり映えしない対立煽りとアフィサイトに辟易しながら過ごしていたのだが、ニュー速崩壊で行き場をなくして……

だからもう10年近い付き合いになるわけで、実際浪人生のあまり幸福でなかった時期や学生時代のほぼすべてを過ごした以上愛着はある。

 

これからどうすればいいだろう? 昔馴染みとはラインとディスコードでつながっている。実際ここ最近クローズドな交流はツイッターから後退しつつあった。ただこれはいわば固定された、既存の人間関係の延長にすぎない。

ツイッターのよかったところはそういう半径の小さい交流と、知識人や尊敬すべきオタクの知見、はやりのアニメの感想や次に読むべき一冊のガイドを同時に見れたところだった。ツイフェミ論争とかクソみたいなハッシュタグデモのような問題はあったが、やはりSNSのそういう世界が開かれてる感はよかった。

それを代替できる場所は今の所ない。ネットをやめて現実に向き合うときだというのはたしかにひとつの立場だけど、肉体的空間的制約をそこで越えていくのがネットなんじゃないのかよと言いたい気持ちはある。

 

とにかくツイッターはもう終わりだ。ディアスポラの時代はもう始まっている。俺はしばらくここ(ブログ)でやっていこうと思う。

日記2023/03/16

年越ししたし、去年のまとめみたいな記事書きたいな~とか思ってたらもう年度末になってしまった。某氏のやるやる詐欺のこと笑えないな。

 

そもそも、いざまとめようとすると去年は大したことしてないんだよな。2月にバイクの免許取って、バイクのみならず調子にも乗って4月にさっそく事故ったことぐらいか。ちなみにこれ書いてる今日に初違反切符経験しました。

バイクは楽しい。どこにでも行けるような感じがする。東京行くときだけは電車のほうがいいけど……神奈川県の県央とか、今までだったら絶対行こうと思わないような場所に行ってみたいなと思うようになった。箱根の温泉とか、東京湾沿いにぐるっと一周とか、富士山麓とか、行ってみたい場所はたくさんあるが…… もうちょっと走り慣れてからにしたほうがいいかも~

 

去年に限ったことではないが……働き始めてから驚くほど本を読めていない! 金も本棚の置きスペースもないから本屋通いを控えるようになって、積読だけが増えていく事態はかろうじて避けられているのだが……。

新しい習慣として、金と空間を節約するためになるべく図書館に通いはじめた。ここ一年半ぐらいか。小説や漫画はぜんぜんないけど、新書や学術書はけっこうレパートリーが豊富でありがたい。たいていの本は近所の市立図書館で揃うし、横浜まで行けば横浜市立図書館と神奈川県立図書館があるのでまったく不便しない。返却期限内に読みきれなくてそのまま返却してしまうケースが目立つのが今後の課題か。

 

2022年を振り返るにあたって最後に、ロシアのウクライナ侵攻について書いておきたい。

プーチンは兵を引くべきであり、

ロシア軍の戦争犯罪は裁判にかけられるべきであり、

日本政府はウクライナ支援のためにあらゆる手段を講じるべきである。

日記2022/10/11

ここしばらくの間、船で操舵の練習をしている。出港から入港までの間、船の舵を取る。千葉側の港はやたらと狭い上に横風の影響を受けやすく入港が難しいので、このときだけ先輩についてもらいながら入港していたが、それ以外は当直士官と自分だけでやっていた。それが今月からは千葉側入港も先輩がつかないことになった。責任重大だ……。

知らない人に説明すると、まず船の舵を船長がとることは一般のイメージに反してまず無い。操船は船長や航海士と呼ばれる上位の船員(軍隊風に士官と呼ばれる。商船士官の制服の肩章のデザインは海軍将校の階級章とよく似ている)ひとりとと操舵手ひとりがペアになって行う。当直士官は操舵号令を発する。「スターボード、テン(右に10度舵を切れ)」とか言い方が決まっているが、自分の船の場合は東京湾の両岸に目印があってそこに向けろと言われることが多い。「少年院向けろ」「しばらく防大でいこうか」みたいな感じ。そして号令に従って操舵手が実際に舵を動かすことになる。指示者と操縦者を分けて前者が周辺警戒や状況判断に専念する建前らしいが、実際には操舵手自身も見張りをして逐次報告しなければならない。

船は風と波、潮流の影響をうけるからまっすぐ進まない。その上舵の反応も自動車などとは比べ物にならない。自分の船は狭い港内で180度回頭できるよう、サイズの割には旋回性が高く設計されているが、それでも舵を切ってから実際に船が回頭するまでは数秒の間がある。そして一度回頭し始めるとそれを止めるために反対側へ舵を当てて……それにも数秒かかる。二十年から三十年近いキャリアのある先輩の操舵手たちはどれだけ海が荒れていても一度向けた方角へ船をぴったり向けてまったくふらふらさせないのだが、どうやっているのか見当もつかない。

一番下の甲板員から正式に操舵手へ昇進するまでは五年かかるそうだからまだまだ先の話で、それまで勤めているかどうかもわからない。来年の七月に最初の免状を取りに行くつもりだからいずれにせよそこまではやることになるが……。

 

海員学校を出ている後輩に聞いたが、外航船(国際航海をする船)に就職すると最初から手取り50万超えらしい。尋常ではない。それを聞いて免状取って外航行くしかねえべと思ったが、実際には相当ハードルが高いようだ。外航船では日本人は士官だけで部員(操舵手や甲板員など士官でないひとたち)はフィリピン人かインド人あたりというのが普通である。士官としてでなければ外航船には乗れないわけだが、外航船の士官になるには商船大学を出るか上級の免状を自力で取るしかない。免状を取るには学科試験と乗船履歴(どんな種類の船にどんな立場でどれくらい乗ったか)が必要である。そして上位の免状は士官として履歴を積まないと取れない。働きながら学科の勉強をするのがまず大変なのに、今から士官を目指してそれから外航に乗り換えて……となると何年かかるかわかったものではない。そもそもいくら給料が高いといっても外航船はきつい。九ヶ月乗って、三ヶ月陸で休暇を取るサイクルだが……九ヶ月海って正気か? もし子供がいたら帰ってくるたびに一回り大きくなってるわけでしょ。正気じゃないな……。

 

船の一番大変なところはとにかく陸上生活と隔離されることだと思う。七月に入社して今月初めに退職した後輩は船員自体辞めて陸で仕事を探すらしい。せっかく二年もかけて海員学校を出たのにもったいないと思ってしまうが、まあ向き不向きがあるから仕方ないのだろう。自分は一週間以上沖に出たことはないからまだまだ陸の気分が抜けていない。そのうち陸に戻るかもしれないが、その前に一度長い航海をやってみたいものだと思う。

LAST MAN STANDING

明日横浜で花火があるらしい。

浪人時代の俺とクソ仲間たちの習慣としてクソ散歩があった。夜の桜木町のイケてるスポット(メッカに巡礼するイスラム教徒みたいにカップルたちがクソ集結している)へ俺たちは繰り出し、童貞のクソ低レベルな猥談で盛り上がる。これは階級闘争なのだ。持つ者と持たざる者との。敗北は決定づけられていたといっていい。それはそうですよ。

俺はまた仲間たちと花火の町へ繰り出そうと思い、ラインの画面を開いたが、やめた。

誰も来ないだろ。平日だし。みんな働いてるし。もう俺たち高校を卒業してから9年とか経ってるし。もうそういう時代じゃないんだよねって感じ。

ってことはまじか? もしかして今の俺って完全にジャングルに潜伏して終戦するタイミングを逃した日本兵みたいになってる?

休暇明けまで、あと4日……

日記2022/07/31

夏風邪を引いた。月曜日のあたりに熱が出た。コロナかどうかはわからない。解熱剤を飲んだ翌日、市のコロナ対応ダイヤルにかけて相談し、解熱剤の効果で熱はもう下がったと伝えたら、発熱していないなら発熱外来にかかることはできないと言われた。制度のバグではないのか?

どちらにせよ発熱していても今は発熱外来がパンク状態で、症状の重い人が優先なので診療してもらうのは難しいらしい。検査キットを入手することも考えたが、症状が軽く、休暇明けまではまだ一週間ほど残っているのでそのまま自宅療養することにした。

念のため外出は控えて自宅にある食料品で食いついないでいるので不便はしていない。

風邪にかかるたびに難儀するのは咳だ。熱はいつもすぐ下がるが咳は必ず長引く。QOLを大きく引き下げるし、あまりにひどいと眠れなくなる。今回は幸いそこまでひどくなかったが、最悪なのは薬。これが本当にひどい。咳止めの薬はどれも眠くなる上に効かない。薬の眠気でなにも手がつかない。次かかったときは漢方とか蜂蜜を試そうと思う。ここに書いておけば多分思い出すだろうし。