打越眠主主義人民共和国

”うちこし”と読みます

【愚問】占い師なんぞで食っていけるのか【事前に考えろ】

というわけで今回は占い師なんぞやってて生活していけるのかよという問題について考えることにする。これを書いている段階でまだ収入の相場感も税金や社会保障の支払い方もなんもわからっておらんのだが、後日になってこういう考えを当時していたという参考情報を残しておくのも一つありかなと思って書いてみる。

 

まず大前提として、占い師が占いをするといえばやはり占いの館だろう。街角にテーブルだけ出して一人でやるというのも考えたが、道路使用許可とかそういうのがうるさそうなのでやめた。ネットや電話で占いをするケースも多い(しなんならそっちのほうが儲けは大きいという説さえある)のだが、最初なので基本に忠実に館に所属することを目指してみた。

いくつか見てみた範囲では基本的に館に所属する場合は歩合給になるようだ。客の支払いの、つまり売上の50%がそのまま占い師の取り分というケースが一般的だった。

しかし多くの占いの館は自分の探したエリアの場所柄か手相が必須というケースが多く、加えてホームページを見た感じしっかりしてそうな館は採用にあたって実技試験を課す場合が多かった。自分は易だけならアマチュアでかれこれ6年ほどやっているが、それ以外の占いは経験がない。まして占いを商売でやって金をもらったこともない。

それで手相必須と実技試験ありの記載がない館を一箇所見つけ、そこに電話したところ前回の記事のような顛末で採用と相成ったわけである。ちなみに手相は結局のところ必須だったので今必死こいて勉強している。それはまあいいとしても、問題なのは歩合が40%だったことだろう。収入が想定からそのまま二割も減ることになるからかなり厳しい出だしだ。採用がいい加減だとこんなもんなんだろうか? それとも未経験者が降り出しするときの相場がこれなのか? ある程度感覚を掴んだら他の館を当たってみるのもいいかもしれない。が、ともかく今回は歩合四割というのを前提に考えていく。

 

はじめにこれぐらいはなんとかして稼ぎたいという最低ラインを想定してみる。フリーターで、時給千円で一日十時間、週五日(つまり月22日)働いた場合、月収は22万円となる。だからこれよりも稼げなかったらアルバイトでもやったほうがマシというわけだ。

同じ労働時間占い師をやる場合、単純に一時間に千円収入があればいい。歩合四割なので目標売上は2500円だ。占い料金としては手相が一回550円で、自分のできる易であれば一回3300円となる。手相を五回やるか、易を一回でもできればクリアできる数字だ。

そんなに無理くさくもないような気がしてきた。しかしこの収入だと生活はかなり切り詰めなくてはならない。文字通り生きていく最低ラインと考えたほうがいいだろう。

 

次に現在の生活水準を維持できるラインを考えてみよう。船員としてはだいたい額面が30万程度。雇用労働者ではなくなるから社会保険料が割高になるが、とりあえずこれと同じ月収を目指す。ボーナスについては考えない、どの道大した額を貰っていない。

計算上切りがいいので目標月収額を308,000円とする。これを22日で割ると一日あたり14,000円。一日八時間労働とすると1750円。今よりいい館に移って歩合五割で働いていると仮定すれば、売上は一時間あたり3500円となる。

先の想定に比べれば目標額は上がったが、一時間に一回は易で占いをやればほぼクリアできるラインというのは変わらない。

 

まずは最低限生存ラインを目指しつつ、最大風速でもいいので現生活水準ラインに達することを目指してみたい。現生活水準ラインの月収を一ヶ月分達成できれば、プロの占い師として専業で食っていけていると自称するのに十分だろう。